先頭失速＆2番手追い上げ､混戦の｢四季報サマーカップ｣

ダイキン工業が勢いよくスタート

「四季報サマーカップ」では、猛暑になると業績に追い風が吹く5銘柄を選抜。4週間にわたって株価パフォーマンスを競っています。出走している5銘柄の顔ぶれは以下のとおりです。

第1週（6月10～14日）は、3枠のダイキン工業が勢いよくスタート。週後半にも足を伸ばし、ほかの4銘柄を引き離して先頭に立ちました。一方、その他の4銘柄は団子状態。波乱含みの幕開けとなりました。

これに続く第2週（6月17～21日）はどのような展開となったのでしょうか。早速振り返っていきます。

外枠の3銘柄が第2週に入って失速

第1週で先頭に立ったダイキン工業ですが、第2週に入ると勢いに陰りが見えてきます。週初17日、翌18日と2営業日続落。週央19日には下げ止まり、3営業日続伸となりましたが、2日間の下落率に対して3日間の上昇率が小幅にとどまり、トータル成績は第1週末比0.6ポイント悪化の3.1％高となりました。ただ、先頭はキープした格好です。

第1週で3番手につけていた4枠のワークマンも、第2週に入って失速。週間の星取表は1勝4敗と大きく負け越しました。週初17日は前週末比3.2％安と反落。そこから週央19日まで3営業日続落となりました。20日こそ前日比6.3％高と急反発しましたが、週末21日も同1.4％安となり、累計成績は0.7％安とマイナス圏に転落。順位も4位まで落としました。

最後方を走る5枠の東京都競馬は、第2週も苦しい展開が続きます。週初17日に前週末比1.9％安で始まると、翌18日からは2営業日続伸。20日の前日比0.8％安を挟んで週末21日は同0.4％高と上昇したものの、値上がり日の上昇率に比べて値下がり日の下落率のほうが大きく、トータル成績は2.4％安とさらにマイナス幅が大きくなりました。

じわり差を詰める内枠の2銘柄

逆に、じわじわと先頭との差を詰めてきたのが、1枠のB－R サーティワン アイスクリームです。週間の星取表では2勝2敗1分とイーブンでしたが、週央19日に前日比1.1％高とそこそこの上昇となったことが効き、累計成績は1.5％高まで上昇しました。

2枠のマンダムは、週間の星取表が3勝2敗と勝ち越し。いずれも0.7％以内の小幅な値動きでしたが、白星の多さが物を言い、トータル成績は0.2％高とプラス圏に浮上。順位も3番手まで上げてきました。

6月21日に関東甲信、東海、近畿が梅雨入りし、本格的な夏が近づいてきた日本列島。このまま気温が上がっていけば、「四季報サマーカップ」に出走している5銘柄にも思惑買いが入るかもしれません。後半戦もご注目ください。