急速に広がる｢デジタルツイン｣技術で先行する5つの銘柄

今、「デジタルツイン」技術が注目されている。これは、現実に存在する街並みや施設などの情報をIoT（モノのインターネット）などを活用して収集し、そのデータに基づいて仮想空間にリアル空間の双子（ツイン）を再現するというものだ。

仮想空間で街並みや施設を再現しつつ、シミュレーションや実験、プレゼンテーション活用が可能になる。すでに建築や災害現場、人流想定など、多くの分野で実用化されつつある。

関連銘柄は、大阪大学と共同で地域全体をバーチャル空間に再現する研究を進める、Beyond5G協働研究所を設立したNEC

（6701）。タッチパネル向けフィルム大手のKIMOTO（7908）は、3Dスキャナーで実空間を計測して3Dモデルなどのデータを作成する。

YE DIGITAL

（2354）は、AIやデジタルツインを活用して仮想空間での倉庫の有効活用を提案。またファナック（6954）も、仮想空間での製品設計・開発を手がけ効率化を図るバーチャル工場を促進する。スマホなどで再現された街を自分のアバターを操作して自由に動き回れる「バーチャル渋谷・原宿」を展開するKDDI（9433）にも注目だ。